不安症とは

不安症とは差し迫った出来事に対する恐怖や、将来に対する不安が過剰となり、行動や社会生活に影響を与える状態が、成人の場合は6ヶ月、子どもの場合は4週間、続いている状態です。恐怖や不安は現実の出来事や、身体疾患、特殊な物質の使用、治療薬、環境刺激などによって生じることがありますが、そのような理由のある恐怖、不安は含めません。また不安とともに、動悸、呼吸困難、震え、発汗などの身体症状が生じることもあります。特にパニック発作と呼ばれるタイプでは、強い不安と共に、こうした身体症状が急激に生じることが特徴です。

参考資料: 厚生労働省「みんなのメンタルヘルス総合サイト」

なりやすいタイプとは

・元々、心配性であったり神経質である
・完壁主義である
・不安を感じやすい気質にある
・感受性が強い傾向にある
・何でも一人だけで解決しようとする  etc

よくある症状

1.分離不安
自宅や愛着を持っている人(特に母親)から離れることに持続的に強い不安が生じる症状

2.選択性緘黙(かんもく)
言語能力は正常であるが、特定の場面や人に対して話すことが困難になってしまう症状

3.限局性恐怖症
特定の状況、環境または対象に対して、非現実的で激しい不安や恐怖感が持続する状態

4.社交不安症
特定の社会的状況や人前に出る状況に対して恐怖や不安を抱く状態

5.パニック症
パニック発作が繰り返し生じることで、将来の発作に対して過度の不安を覚えるようになったり、発作を引き起こす可能性のある状況を回避するための行動変化がみられたりする症状

6.全汎性不安
一貫して不安や苦痛を感じ、それらの感情をコントロールすることが困難になる状態。心配事は全般的なものであり、その対象は多岐にわたり、時間の経過とともに変化することもある。

7.広場恐怖症
強い不安に襲われたときにすぐに逃げられない、または助けが得られそうにない状況や場所にいることに恐怖や不安を抱く状態

8.物質・医薬品誘発性不安症
せん妄がない状態で、物質の直接的な作用または物質からの離脱による幻覚や妄想がみられる状態

参考資料:MSDマニュアル

一般的な治療法

薬物療法や生活指導、認知行動療法、呼吸コントロール法やリラクゼーション法などが挙げられます。

当ルームの回復に向けたSTEP

STEP1 : 心の重荷を下ろす

まずは心の重荷を下ろしましょう。上手に話そうとしなくても大丈夫。心の赴くままに、辛かった気持ちをお話しください。

STEP2 : お悩みの整理とストレス因子の見極め

お話しをいただく中でお悩みの整理とストレス因子を見極め、回復に向けての方策を決めていきます。

STEP3 : 心理療法と自己理解

このSTEPでは情動認知行動療法を用い、感情のクリアリングや心の本質的な欲求を自覚していただきます。「なぜ不安を感じやすいのか?」「その根本にはどんなストーリーがあるのか?」を様々なイメージ法を使いながら自己理解を深めていただきます。

STEP4 : 問題の解決

このSTEPでは、STEP3で自覚したストーリーをご自身にとって適正なものに書き換えていくことや解決したい問題の特定、目標、解決策、暴露療法を用いた行動変容、行動結果の振返りなど、回復に向けて協同作業で取り組んでいきます。

STEP5 : カウンセリングの終結

これまで身につけた知識やスキルそして心の変化を振り返り、何が学べたのか?これからの自分にどう生かしていくのか?をシェアし、ご自身も手ごたえを感じる中で終結の時を迎えていただきます。

よくあるご質問

パニック発作が起きた時はどう対処すればいいですか?

できるだけゆっくりと呼吸をすることを心がけてください。椅子に座ったり横になったりして呼吸をしやすくしましょう。もし過呼吸になってしまったら、息を吐くことを意識してください。過呼吸の時は息を吸い込みやすく、酸素が多い状態になっています。ゆっくりと長く息を吐き、体内の酸素バランスを整えてあげることで楽になっていきますよ。

カウンセリングを受けるのは初めてです。どのくらいのペースで受けるものなのですか?また回数はどのくらい受ければいいのですか?

相談者様のその時の状態にもよるので個人差がありますが、2週間に1回位のペースで受けられる方が多いです。回数も個人差がありますが、平均5回以上受けられる方が多いでしょうか。2~3回目で心が落ち着き、5回目辺りから新たな考え方や感じ方を獲得していかれます。

心療内科との違いを教えて下さい。

おおまかにお伝えすると、心療内科は症状を薬で抑えて楽にしていく対処療法です。対してカウンセリングはお悩みの要因や課題などに心理的アプローチで取り組んでいく根本治療です。例えば、悩んで眠れない方へのアプローチとして心療内科では眠れるように睡眠導入剤や睡眠薬を処方します。
カウンセリングでは眠れなくなった要因を見極め、その問題の解決を目指します。心にお悩みを持つ方の多くは「相談できる人がいない」「誰に相談したらいいかわからない」「本や動画で情報は得たけれど、何をどうしたらいいかわからない」という方が非常に多いのが現実です。カウンセリングではお悩みをしっかりお聴きし、問題点を整理、相談者様がどうなっていきたいのか?を共有した上で、最適な心理療法を実施し、心の状態を回復へと導いていきます。

仕事帰りに受けることはできますか?

当ルームは20時半まで開室しておりますので、お仕事帰りでも受けていただけます。
また、来室が難しい時などはオンラインでも対応しておりますのでご安心ください。

カウンセリング料のお支払いにはどのようなものがありますか?

現金一括から各種クレジットカード、電子マネーまで、相談者様のニーズに応えるお支払方法をご用意しております。
ご希望に合うお支払方法をお選びください。

こころのパーソナル相談室 東京九段下カウンセリングルーム

所在地  〒102-0072
東京都千代田区飯田橋2-1-4 九段セントラルビル806号室
最寄駅 東京メトロ半蔵門線 / 東西線 / 都営新宿線 九段下駅
5番出口 徒歩3分

開室日:火・水・木・金・土・日
開室時間:11:00am~20:00pm
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